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目が覚めたら。
第4章 鬼畜帝王は×××でした。
「ナツ。舌を動かしたいんなら、俺のドーナツの穴にでもぶち込んでおけ。なんならお前の早漏対策に使ってもいい。練習用の穴ならまだまだ作れる。これだけあれば、お前も"数打ちゃあたる"だろう」
「ん……ねぇ、波瑠兄。あたって子供、出来ないかな?」
嬉しそうに恐ろしいことを言い出すナツ。
あ、そうだよね。すっかり忘れていたけれど、その可能性大だよね。というかその危険性、最初に考えろよあたし!
「Sホルモンは男性ホルモンと相互相殺するため、精子の働きが極端になくなる。シズがその気になってヨガればヨガるほど、Sホルモンは活性化してるだろうから、そんな時に精液ぶちかましてもガキはできにくい。まぁ、理論上の話になるが」
「……ちっ。だったら寝ているしーちゃんの下のお口に僕のをたっぷり注ぎ込んで、気がついたらママにしておけばよかったな。婚姻届も出して」
恐ろしいことを、ナツは口惜しそうに言う。
恐いよ、この変態王子……冗談で終わらせなさそうだから恐いよ。
「よし、しーちゃんっ! 愛を育むために明日から2泊3日の沖縄旅行に行こう」
「……ナツ。今度の"よし"の間になにが起きた?」
「実はさっきのメール、急なお仕事依頼だったんだ。……女じゃないよ? 僕しーちゃん一筋だからね? 大丈夫、僕はしーちゃん命」
妖艶に微笑むナツは白く長い指先を突然あたしの唇の間に差し込ませ、軽く逃げるあたしの舌先と戯れた後、引き抜いたその濡れた指先を、根元から自らの舌で舐め上げた。……意味ありげな流し目で。すごく卑猥だ。
うぉ~、なんだよこのフェロモン。
どきどきしちゃうじゃないか。
そんな時、スコーンといい音が鳴った。
咥えタバコのハル兄が、丸めた『みるくせ~き』をナツの頭に振り下ろしたらしい。牛女も凶器となるか。
「弟を見ての兄の感想クイズ。
1.うぜぇ 2.きもい 3.死ね
……正解だったら、"ぐりんぐりん"のプレゼント」
「ええ!? どれが不正解!?」
あたしが思うに、すべて正解だったのだろうおかげで"ぐりんぐりん"の刑を実行されたナツは、涙目で話を続けた。