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目が覚めたら。
第4章 鬼畜帝王は×××でした。
コンビニ袋から出てきたのは――。
「………」
『いちごせ~き ~ロリ顔巨乳を凌辱三昧 総集編~』
『ばななせ~き ~ロリ顔巨乳の二輪刺し 総集編~』
……その卑猥な牛女、シリーズなんですか。
なんで牛女達の顔に血飛沫が飛び、ホラーじみた顔になってるんですか。
このやけに分厚い総集編もの、あたしが読んで愉しいと思うんですか。
これをまた、可哀想な店員にレジ打たせたんですか。
「お前アニメ好きだったろう。この俺がわざわざ、秘蔵のアニメを違法コピーしてきてやったぞ」
渡された紙袋から現れたのは、部屋備え付けのテレビから見られるDVD。白いディスクに手書きでタイトルらしきものが書かれてある。
『お兄たん、ぺろぺろさせて?』
『鬼畜医師との凄惨プレイ。淫汁まみれの48時間』
『そこの穴に、バナナはらめなの~!』
……ハル兄。一体あたしになにを見せたいんですか。
あたしをどうしたいんですか。
法学部の弟がいるのに、違法コピーいいんですか。
もうやだ。
このひと、いやだ。
「見終わったら、ナツに見せてやれ。社会勉強に」
「こんな社会など勉強せんでいいわ! それに(ハル兄よりは)純なナツが、ハル兄のような鬼畜街道進んだら、真っ先にあたしが餌食になるじゃんかっ! ナツの極度のストーカーが恐怖に染まるの、絶対嫌だからね!?」
恐怖に満ちた牛女。こんな顔になる境遇はまっぴらごめんだ。
大体あたしは、ノーマルしか知らない17歳の乙女なんですから!
あたしは、パイプ椅子にふんぞり返って座る担当医に抗議する。
「しかたがないだろう。それも運命だ。泣いて平伏してナツから精液を貰え。淫魔とは人間に仕える哀れな奴隷だ」
「話が違うっ!」