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目が覚めたら。
第9章 変態王子様の奮闘
 
 やば。

 やばやば。


 こんなに似たような言い回しがあったら、正解がわからない。

 あたしの頭に明瞭に残る単語は、イカとコロ。

 しかしイカイカコロコロや、イカズニゴケなんていう失礼極まりない単語ではなかったことは確かだ。イカコロッケでもない。

 イこうとしたらイケない玩具だったのは確かだ。


「うーん、時間がかかりすぎるから、次。先に次を考えよう」


 もうひとつは、ここに来る時にナツが使ったばかり。


「ひとの名前のようなものだったわ」


 挿入なしでも挿入と同じ効果が得られるという……。


『1.オダマクン

 2.タマタマクンクン

 3.ノジマクン

 4.コジマクン

 5.スズキクン

 6.オオバヤシクン

 7.コヤマクン

 8.コダマクン

 9.ケダマクン

 10.タマタマゴックン』



「やば……。なにクンだっけ」


 絶対的自信が揺らいでいる。

 どれもこれもがそんな気がしてくる。


 モモちゃんから心配そうな視線が向けられる。

 どうしましょう、開発者さん。


 なんでおかしなネーミングにしたんですか。

 モモちゃんの口が動いた。

 
 "由来を考えろ!!"


 モモちん……。

 ヒントより、正解を伝えてよ。


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