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目が覚めたら。
第9章 変態王子様の奮闘
繋がりたい、そう思うことこそがナツにとっての邪念だろうが、あたしの理性はまだ彼の完全復帰を望んでいた。
「待っている。だから信じて。あたしやモモちゃん、そして自分の力。あたしもまたナツがちゃんとやり遂げられるって信じているから」
ナツの目からはらりと涙が零れた。
「ん……」
「性急じゃなくてもいい。ナツが克服出来る時を待っているから」
「ん!!」
そのまま、ナツはふわりと笑った。
綺麗な綺麗なナツ。
傍目ではこんなに綺麗な王子様が、ここまで早漏問題に悩んでいるとは想像がつかないだろう。
「あたしもナツ人形、GETに頑張る!!」
「しーちゃんは、生の僕を独占できるのに?」
いまだ股間を擦りつけながら、甘ったるくナツはあたしの耳もとで囁く。
「それはそれ、これはこれ」
「ふふふ……。しーちゃんの欲張りさん。僕……、お人形にも妬いちゃいそう」
ナツの舌があたしの首筋を這う。
「しーちゃん。僕、頑張るから……だからしーちゃんを愛すのはその時でもいい? 本当はこうやって僕を妖しく誘うしーちゃんのここに、せめて指でこうやって凄い音たてさせたり」
ナツは悪戯っ子のような笑みを浮かべて、蕩けきったあたしの秘部をかき混ぜる。
「……ああっ、その時、その時って……っ、ああ、駄目、ナツ、突然なんで……っ、あたし、もう……やぁぁんっ、気持ちいいから、駄目……っ」
「しーちゃんの可愛いイキ顔がすぐ見れるように、こうやって可愛い上のオマメちゃんをちゅうちゅうしたり」
唾液たっぷりの舌で舐めたナツの唇が、あたしの胸の頂きに強く吸い付いて、卑猥な音をたてて耳を犯す。
「や、んっ、ああ、あああ……っ」
刺激が欲しくてたまらなかったあたしの身体は、悦びに震えて。
「こうやって下のオマメちゃんを、ぐりぐりしたり」
胸の頂きを甘噛みしたまま、ナツはあたしの秘部の上方にある粒を直ぐに指で探り当てて、捏ねるように刺激を加える。
「はっ、はぁぁんっ、意地悪、ナツ……っ」
「ん? どこが?」
わかっている。
これは変態王子のおイタの領域。
それでも――。
そうして貰えるだけにナツが回復出来て嬉しいと思ってしまうあたしは、どこかおかしいのだろうか。