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目が覚めたら。
第10章 変態王子様のご褒美
「イク……」
あたしの頭の中で火花が飛ぶ。
駄目だと思うのに、一気に加熱する。
「イッちゃう……、イク、イクっ!!」
「可愛いよ、しーちゃん。もっと啼いて?」
緩急付けられたナツの手は、もうあたしを高みに上げるために存在しているよう。ナツの動きすべてが、あたしから理性を奪っていく。
イッてしまったら、絶対ナツが挿れてくる。
そうなるのを防ぐためには、あたしはイッてはいけない!!
そう思うのに、快感が腰から突き上げてくる。
こうなってしまったら、もう――。
「イク、イクイク、ナツ、ああ、駄目、ナツ……っ」
快感の頂点に上り詰めていた時だ。
「なんで!?」
ナツが手を抜いてしまったのだ。
あともう少しでイこうとしていたあたしは、不満の声を上げてしまった。あたしの蜜壷が不燃焼を訴えるように、きゅうきゅうと動き止まらない。
「なんで? 洗い終ったからだよ?」
ナツは邪気のない顔でにっこりと笑い、あたし達の身体にシャワーを流して石鹸を洗い流した。その水流にも、物足りないあたしの身体はびくびくする。
「えっちなしーちゃん。イキたいのなら、洗いあっこじゃなく、僕と愛し合いたいって言って? 僕のを挿れたいって。しーちゃんが僕にくれるという凄い快感の前に、いっぱいイカせてあげる。もうやめてっていっても、やめてあげないほど」
「……っ」
「ん?」
爽やかに微笑みながら、可愛く首を傾げるナツが恨めしい。