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目が覚めたら。
第10章 変態王子様のご褒美
 

 あたしの膣のきゅうきゅうが止まらない。

 あたしの身体は、ナツを欲しがっている。


 絶対、わかっていて言っているんだ。

 だからナツは、また膝を動かしてあたしを煽り始めたんだ。


「どう、しーちゃん」


 ああ、頷いてしまったら、それこそナツの思う壷。

 挿れさせてはいけない。


 耐えろ、耐えるんだシズル!!

 このえっちな生き物を振り払え!!


「ナツ……。まだナツのを洗ってないわ」

「僕のはいい。しーちゃんに洗わせたら、絶対僕をイカそうとするもの」


 見破られている。


 あたしが一方的にナツのを触れば警戒されるのなら――。



「合体の前に、一緒にイキたい」


 やっとイケると身体が喜んだのを無視して、なけなしの理性を奮い立たせて言った。


 ナツをイカせたいと言えば、またナツは絶対警戒する。あたしは今まで何度もナツを果てさせてきたのだから。


 だから"一緒"にして、早くナツをイカせてしまえばいいのではないか、という理性からの応答がやけに妙案に思えた。


「先に一緒に軽くイッて、その後ゆっくり……ね? 」


 がんばれ、シズル!!


「我慢出来ないの。だから一緒に…ね?」


 悪魔の上目遣い発動。


 今すぐイキたいのを我慢して、ナツにお眠り頂くのだ!!

 
 あたしの心は、理性と本能の激しい鬩ぎ合いが繰り広げられている。


「一緒にイクって、もしかして……憧れの69(シックスナイン)?」


 シックスナイン?

 よく分からないが、ナツの顔が輝いたから、話に乗ってみることにした。


 ああ、ひくひくとむずむずが残る身体が辛い…。
 


「そう、あたしも憧れだったのそれ!」

「本当に!? しーちゃんも!?」


 シックスナイン……、一体なんだ? 69?
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