この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
目が覚めたら。
第10章 変態王子様のご褒美
「駄目、しーちゃん、駄目、駄目っ、抜いて、抜いてっ!!」
泣きながらもきゅうきゅう締め付けるナツ。
感じているの?
肛門もぬるぬるしてくるものなんだね、さすがに蜜はないけれど。
ナツが子供のように騒ぎながらも、"オス"の表情をする。
「しーちゃっ」
「我慢しないで。さあ、イッておいで?」
熱く潤うその部分を、軽く押した。
「あぅぅぅぅぅぅぅっ、ぁああああああっ」
ナツが目を見開きながら、淫靡な表情を混ぜ、身体を痙攣させた。
そそり立つものはその硬度を保ったまま、ナツは女のような嬌声をあげて、その身体を…とてつもないらしい絶頂に震わせた。
怒っているような悲しんでいるような、だけどどこまでも蕩けた表情で、ナツは視線であたしを求めると、そのままぷつりと果てて崩れた。
WIN!!
あたしは忘れていたらしい呼吸を再開して、びしっと親指をたてた。
気を確りもっていなければ、ナツのよがる様を見て、つられてあたしもイッてしまいそうなくらい、ナツの乱れ方は強烈だった。
恥ずかしいけれど、凄く濡れてしまっている。
あんな表情を見せられたら、"犯したい"という気持ちがむくむくと起き上がったのは確かだ。これが"煽られる"感情なのだろう。
「さて、これから……」
冷静になってみれば、これからが大変だ。
この可愛い生き物は大きく、ここからベッドまで運ぶのはひと苦労。だけどナツが気持ちよさそうな寝顔を見せるから、あたしはこの先のことは保留にしておいて、まずにっこりと笑った。
幸せに果てる顔を見るのは、とても気分がいい。
自分がしたことに満足してくれていると思えば、こちらも充足感が味わえる。
透き通るような白い頬に指でつんつんしてみたが、ナツは起きないが、あたしの指の刺激に喜ぶように、顔を綻ばせた。