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目が覚めたら。
第4章 鬼畜帝王は×××でした。
答えなんてひとつしかないじゃないか。
上り詰める寸前で、まさかの寸どめ食らうのなら、あたしは……。
恥ずかしい恰好のまま手を伸ばし、カチャカチャと音を立てて、急いでハル兄のベルトを外す。
その間、あたしのナカの指は小さく静かな動きしかなされない。
今にも止まりそうだけど、なんとか動いているという状態。
イカさず、殺さず――くそっ、この鬼畜っ!
ハル兄は、どや顔とにやにや顔の中間の表情であたしを見ている。
ハル兄のお怒りポイントがよくわからないけれど、あたしの選択肢はハル兄にとっては"正解"だったのだろう。
その中でも、あたしがナツに強いたようなカウントはなされている。ゆっくりと。
「……3、4……おらおら、シズ。手元が震えてるぞ?」
「ハル兄、なんちゅーベルトしてんのよっ! と、取れない……」
「ミラノ製を馬鹿にすんのか、お前。お仕置きに秒数プラス。6……」
「いやぁぁぁぁぁ!」
……あたしは、イキたいのだ。
イク寸前だったのだ。
ハル兄、直前のあの甘々な感じはなんだったの?
なんであたし、虐められているの?
「……7、ああクソっ、余裕ねぇ。この俺が、8、シズが相手なら遅漏返上とは……あ゛? 独り言だ独り言っ! 9……よし、そのままズボンを下ろせ。……下ろすだけなのになにトロトロしてんだよ?」
「あ……チャックが食い込んで……」
「あ゛~!?」
「急かすからよ!?」
「……ちっ! 生地を横に引っ張り、チャックを食い込みと逆に動かせ。って……そのトロトロ具合はわざとか、てめぇ…っ!」
「わざとなわけないじゃんっ! こ、この盛り上がりが邪魔で……」
「邪魔!?」
「いや、その……ハル兄、もしかして勃ってる?」
改めてみたズボンからの膨らみは尋常ではない。
だからズボンのチャックがすんなり下りない。
悪いのは、この膨らみだ。