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目が覚めたら。
第4章 鬼畜帝王は×××でした。
「文句あんのか、あ゛~っ!?」
「いえいえ滅相もない! あ、下りた。……うわっ」
「……なんだその、"うわっ"は」
「そ、その……ず、随分と、ご立派なモノをお持ちだなと」
尋常ではない程の勃起なのか、尋常ではないサイズなのか。
下着を押し上げるそれは、規格外だ。
「当然。俺様がEDだとでも思ってたのか。俺様のは一般人が及びもしない、特大サイズだ。ひれ伏して俺を崇めよ、この愚民が」
巨根の帝王は、白衣にパンツ姿を晒した姿で、恥じらうことなく偉そうに言った。
……聞いてるあたしの方が恥ずかしい。
ふと思う。
なんであたしにズボンを下げさせたのだろうかと。
ハル兄は器用なんだから、自分で下ろせばよかったのに。
……できなかった?
「もしかして……片手であたしの足を押さえて、もう片手はあたしのトコにいるから、ズボン下ろせなくて困ってた……?」
でもだとしたら。
「足、おろせば……。というか、なんでこんな恥ずい恰好……」
しかもなんであたしは怒られ、急がされたんだ?
「うるせぇんだよ、もうとっくに10秒経ってるっ! シズのくせに生意気にも焦らしプレイか、コラ!?」
なにやら帝王の逆鱗に触れてしまったらしい。
ちゃんと働いたのに、帝王は指を抜いてしまう。
「やぁぁぁ、抜かないでぇぇぇ」
刺激が遠ざかるのを感じると同時に、体の中で絶叫が聞こえた。
もうひとりのあたしが、快感を得られなかったことに腹を立てて、怒り狂っている。
そしてそれは……あたしの"どくん"となる。
あたしの子宮で暴れ、空腹中枢や消化器官に作用し始める。
息が詰まるほどの渇望。
それは、狂おしい飢餓感となってあたしを襲う。
欲しいモノが食べられないというのは、こんなに苦しいものなのか。
心身が追いつめられた心地になる。
全身の毛穴から脂汗が出てくる。