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目が覚めたら。
第11章 鬼畜帝王が甘えました

そんな風に言われたら、あたし……、
「だけど、ハル兄は……」
「お前は、俺に抱かれたくないのか!?」
あたしは……、
「……ん」
頷かないといけなくなる。
この身体の熱さを認めないといけなくなる。
あたしの太腿に垂れる熱い蜜。
その意味を、もうあたしはわかっている。
ハル兄に抱かれたい。
ハル兄の熱を、強さを、肌で感じたい。
淫魔の目覚める気配もなかった。
ならぱ、なにも躊躇う必要がある?
ハル兄のこの切迫したような瞳に、なにを抗う必要がある?
「ん、じゃねぇよ。はっきり!」
「っ!?! はいっ、私のナカに挿れて下さいっ!」
庶民、帝王に逆らえず。
「よおし、よし。お前がそこまで言うのなら、挿れてやろう」
「え、違……」
「違う!?」
「いえ、違わないです、その通り!」
するとハル兄は、嬉しそうに笑った。
脅迫するように言い出しておいて、なんであたしが答えると、こんなに子供のように無邪気に笑うんだろう。
いつもいつも顰めっ面をしているハル兄は、他にもこんな無防備な笑みを見せるのだろうか。
「ん? どうした?」
こんなに優しい眼差しを向けるのだろうか。
あたしがもやもやしている間、ハル兄はあたしの片足をぐいと持ち上げると、拡げられたあたしの秘部に、凶悪なそれをなすりつけた。
「……ぁ、あああ……」
あまりの気持ちよさに、あたしは声を上げてしまった。
あたしの秘部に往復する、ハル兄の熱。
ごりごりとしたところが、あたしの蜜壷の入り口に掠めるだけで、あたしのナカがきゅんきゅんと疼いてしまう。
欲しい。
これが欲しい。

