この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
目が覚めたら。
第11章 鬼畜帝王が甘えました

「すげぇな……溶けそうなほどに熱い。なんだよ、ディープだけだろう?」
興奮に上擦ったようなハル兄の声が、あたしの耳の鼓膜を奮わせる。
「これだけで、イッちまいそうにさせるのは……お前だけだ」
眉間に皺を寄せて軽く目を伏せ、男らしい喉もとをくっと反らして見せる。
ああ、なんてこの人は凄艶な男のフェロモンで魅せるのだろう。
うっすらと開けた目を斜め上から流して寄越したハル兄は、何度も何度もハル兄のモノをなすりつけては、甘美な表情を見せてあたしを煽っていく。
駄目、ハル兄の感じてる表情でぞくぞくが止まらない。
子宮が秘部が熱くなってきてしまう。
「はっ、はっ……ハル兄、ハル兄……」
そこに擦られるハル兄の剛直は、びくびくと生き物のように動きながら蜜と蕩けて、さらに新たな熱い蜜を作り出して、あたしに甘く痺れるような快感と、もどかしさを植え付けていく。
「もっと……」
ごりごりとしたもので、盛大にあたしの花を散らして欲しい。
ああ、こんな表面ではなく、もっと……もっと深いところに。
カチャリ。
あたしの奥で、封印の鍵が解かれる音がしたが、あたしは無視した。
淫魔なんていらない。
こなくていい。
ハル兄を独り占めしたい。
ああ、蜜口を……掠めないで。
入れてよ、ハル兄。

