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目が覚めたら。
第4章 鬼畜帝王は×××でした。
「……ハル兄、もうコレでイイ。コレで満足したから、抜いて。ねぇ、命がけすることはないから」
そう。ハル兄は嫌がっていたのに、ここまで引きずり込んだのはあたしのせい。あたしが欲に負けたせい。
ハル兄を消してしまってまで、あたしは生きていたくはない。
理性を強めて体の快感をねじ伏せるため、慌ててハル兄から離れようとするあたしに、ハル兄は逆に腰に回した手に力を込めてあたしをぐいと引き寄せたばかりか、容赦なくガツンと頭突きを食らわしてくる。
……痛い。
「なにひとり勝手に理性を戻してやがんだよ。お前がこの俺をその気にさせたんだ。命がけでも抱きてぇと思わせたんだ。……シズ、その責任取れよ」
妖艶さを強めた男の眼差しで、ハル兄はあたしの首筋を舌で舐め上げ、耳にがぶりと噛みついた。
言葉を失い、思わずぶるりと体を震わせた瞬間。
ハル兄は、一度腰を引いて――
思いきりずんと突いてきた。
「――……くっ。……あ……」
……苦しげな声と熱い吐息があたしの首にかかる。
オトコの色っぽい声に、あたしの体がかっと熱くなる。
「シズ……ぁ、シズ……」
喘ぐようにあたしの名前を呼びながら、それを二度繰り返すハル兄。
……勘違いしそうになる。
愛あるセックスをされているのだと。
ハル兄から、愛されているのだと。
そしてあたしは、ハル兄の抽送の度に――
「……ああああっ!」
全身が総毛立つ程の、凄い歓喜に啼いた。
「――っ、すっげぇな、おい。お前のナカ……想像以上」
苦悶の表情を見せながら、薄く開いたその瞳。
恍惚とした表情となり、半開きの唇から漏れる吐息が肌に熱い。
「……上等だっ。おらぁっ!」
……オスのフェロモン全開で、野生に還る帝王。
ハル兄は、咆哮しながら腰を強く深く打ち付けてくる。
それに対してあたしはハル兄にしがみついて歓喜に絶叫する。
まるで動物の、生存を賭けた戦いだ。
淫らな水音を響かせ、本能剥き出しのセックスだ。