この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
目が覚めたら。
第11章 鬼畜帝王が甘えました
「波瑠、波瑠っ、ああ、気持ち、いいっ、波瑠がいっぱいで、嬉しいっ!」
「ホント……お前の身体は、愛でれば可愛い反応を寄越すのに…」
ハル兄の苦笑の後、舌が絡み合い、足も倣った。
全身を激しく揺らされ、淫猥なものを外に出す。あまりに激しさにもう駄目だと頭を振れば、まだ大丈夫だと手を握られる。
気持ちよすぎて、もうなにがなんだかわからなず、今までにない絶頂感が一気に押し上がってくる。
熱くて激しい交わりに、あたしはただわめいた。
「波瑠、駄目、ねぇ駄目駄目!!」
「淫魔じゃなければ却下!」
馬鹿正直なあたしは、淫魔の存在を嘘がつけない。
「シズ、わかるか。その身体で感じろよ!」
白い閃光がスパークする。
あたしの中のハル兄がぶわりと大きくなり、
「シズ、静流っ、俺を愛せ――-っ!!」
潮を噴き出して大きく啼いたあたしの耳に、
「お前の愛が欲しい――っ!!」
愛を懇願するようなハル兄の叫び声が聞こえた。
ありえないよ。
ナンデアリエナイ?
だってあの帝王が。
ワカッテイタハズヨ?
「――くっ、うっ、ああああ!」
悲鳴のような声と共に、最奥にハル兄の精が浴びせられた。
「……はあ、はあっ。淫魔出てこなくてもすげぇいい。なんだよ、お前。なんでそんなに俺を夢中にさせるよ。1日空いただけなのに、お前を抱きたくて狂いそうになる……」
薄れる意識の中で、舌が絡んで悩ましげな声が聞こえた気がした。
「好きだと、簡単に言えれりゃな。だけど、俺から提案したナツとの約束だ。お前を手に入れるためには、運命を覆すためには、こうでもしなきゃ。俺はお前に必ず、告白する。その時は、フェアな中で俺を選んで欲しいんだ。
シズ。 身体ではなく、俺の心を求めてくれ。淫魔が出た時のように、理性ぶっ壊して狂ったように俺だけを! .……なぁ、シズ…、俺はお前を離さねぇぞ。もう戻る気はねぇから……」