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不器用なくちびる
第14章 贖罪
「…言われてみればそうかも。
橘くんのことは欲しいけど…
栞ちゃんが幸せにならない
ようにできるなら…
そっちの方が大事かもしれない。」
「なんでだよ…
あいつは充分苦しんできたんだ。
もう解放してやってくれよ…」
「そうやってみんなに守られてる
感じが気に入らないっ!
やっぱり栞ちゃんには
痛い目見てもらわないと私は…」
その時、橘の目に
品のいい中年男性が映った。
「瑞希!もう止めなさい…」
「…お父様?」
瑞希の父親は、苦々しげに問いかけた。
「話は聞かせてもらったよ…
瑞希、お前は一体何をやってるんだ。
お前が使うつもりなのは…
ユウジとかいう男のことか?」
橘くんのことは欲しいけど…
栞ちゃんが幸せにならない
ようにできるなら…
そっちの方が大事かもしれない。」
「なんでだよ…
あいつは充分苦しんできたんだ。
もう解放してやってくれよ…」
「そうやってみんなに守られてる
感じが気に入らないっ!
やっぱり栞ちゃんには
痛い目見てもらわないと私は…」
その時、橘の目に
品のいい中年男性が映った。
「瑞希!もう止めなさい…」
「…お父様?」
瑞希の父親は、苦々しげに問いかけた。
「話は聞かせてもらったよ…
瑞希、お前は一体何をやってるんだ。
お前が使うつもりなのは…
ユウジとかいう男のことか?」