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不器用なくちびる
第6章 策略
「おい!今井!つっ立って無いで…
服…服はお前が…」
春菜ちゃんが弾かれたように駆け寄って
きて服を着るのを手伝ってくれた。
手錠の鍵はすぐそばに落ちていた。
その様子を黙って見ていた椎名が
再び口を開く。
「大事とか…そんなんじゃねぇよ…」
「何がだよ!好きなんだろ⁈」
波田野は開き直ったのか、
いつに無く強気だ。
「ぶち込んでねぇだけで…
何度もこいつのことイカせたし…
ぶち込んでねぇのは…
その方が高く売れるから…」
やめて…そんな話聞きたくないし、
二人に聞かれたくない…
「嘘だよ!」
その時春菜ちゃんが叫んだ。
「椎名…栞のこと好きだよね?
私にいろいろ訊いてきたじゃん…
それに、売るって何?…
椎名はそんな奴じゃないよね?
ほんとの椎名は…」
服…服はお前が…」
春菜ちゃんが弾かれたように駆け寄って
きて服を着るのを手伝ってくれた。
手錠の鍵はすぐそばに落ちていた。
その様子を黙って見ていた椎名が
再び口を開く。
「大事とか…そんなんじゃねぇよ…」
「何がだよ!好きなんだろ⁈」
波田野は開き直ったのか、
いつに無く強気だ。
「ぶち込んでねぇだけで…
何度もこいつのことイカせたし…
ぶち込んでねぇのは…
その方が高く売れるから…」
やめて…そんな話聞きたくないし、
二人に聞かれたくない…
「嘘だよ!」
その時春菜ちゃんが叫んだ。
「椎名…栞のこと好きだよね?
私にいろいろ訊いてきたじゃん…
それに、売るって何?…
椎名はそんな奴じゃないよね?
ほんとの椎名は…」