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桜姫華伝
第10章 番外編 〜朝霧と右京編〜
「きゃっ!
いきなり抱きかかえないで!」

朝霧は慌てて右京の首に手をまわした

「悪い
けど、移動するには一番早いから…」

「だからって抱きかかえる必要はないでしょう!?
今すぐおろして!」

「ダメだ
今おろしたら、絶対に逃げるからダメだ」

「逃げたりはしないわよ!」

「逃げたりはしないだろうけど、絶対に御帳台まで来ない気がする」

うっ バレてる…

右京はそっと朝霧を御帳台の上に置いた

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