この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
可愛いヒモの育て方。
第5章 熱

 次に私が目覚めた時、すでに外は真っ暗だった。まあ、寝たのが夕方なんだから当たり前だけど。
 麻人の腕の拘束は解けていた。隣で変わらず眠っている。私は麻人の額に、手のひらを当てた。

「……嘘」

 その手を自分の額に当てる。

「あれ?」

 もう一度麻人の額へ。
 何度か繰り返しても同じだった。麻人の体温は、私と同じくらいまで下がっている。

「ん……」

 何度も触っていたからか、麻人が小さく身じろぎした。薄く目を開け、私を見る。

「あんた、体調どうよ?」
「あー……なんか楽かも」

 そういえば、顔の赤みも引けていた。

「ちょっと熱計ってみなよ」

 麻人に体温計を渡した。その間に私は散らばった服を着て、手を洗い、コップを用意してスポーツ飲料をつぐ。
 麻人の体温計が鳴り、二人で確認して驚いた。三六・七度。

「はあ!? 平熱じゃん」
「……みたいっすねー」

 そんなバカな。私は何度か体温計と麻人の顔を、交互に見比べた。さっきまで、九度超えていたのに。

「あんたの体おかしいだろ! 上がったり下がったり、変温動物か!」
「いや……、そんなこと言われても」
/530ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ