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可愛いヒモの育て方。
第17章 媚薬漬け

 これはだいぶ前、彩乃からもらったもので、麻人が初めて私の家に来た時使ったことがあった。そのあと仕返しに使われもしたけれど、媚薬としての効果はなかなかだと思う。
 もう一つ、飲むタイプの媚薬も残っているけれど、これもう使用期限的にはアウトだと思う。貰ってから一年近く経ってるし、口に入れるのはなんとなく怖いので捨てることにした。
 塗るタイプのものだけを持ち、脱衣所へと向かう。

「麻人ー、湯加減どう? やっぱりぬるかった?」
「え? 適当に沸かすんで大丈夫ですよー」
「はいよー」

 いつも、湯加減どう? なんて聞かないからか、麻人は少しびっくりしたようだった。まあ、普段湯船に入らないから当たり前だけど。
 私は湯加減を心配するふりをして、手は麻人の着替えを漁っていた。
 下着と、黒いスウェット上下。よく見る麻人の服装だ。まず黒いボクサーパンツを手に取り、そこに媚薬を塗りつけた。無色透明で匂いもないから、多分バレない。最初に麻人がうちに来た時もこういうことをしたけれど、その時はたまたま塗る瞬間を見られたからバレただけで、服を着た時の感触は変わらなかったとあとで言っていたから。
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