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可愛いヒモの育て方。
第17章 媚薬漬け

「すみませんっ」

 麻人が慌ててしゃがみこみ、背中をさすってくれた。同時にタオルを私の口元にあてがってくれる。
 ってそれ、さっき麻人の口につめていたハンドタオルだけど。
 ようやく咳がおさまり、深く息をつく。

「もー、酷いっ! 本気で死ぬかと思った!」
「だって、友梨香さんが焦らすから……」
「……楽しいんだもん」
「こっちはしんどいだけなんですけど」

 さっきまでのエロティックな雰囲気はどこへやら、すっかり素のやり取りに戻ってしまった。

「とりあえず買ったものしまって部屋行くよ」
「その前に手を洗って」
「玄関で襲ってくんな、珍獣」
「友梨香さんこそ車で変なことしてきたじゃん、痴女っ」
「うっさい!」

 媚薬の効果をいろいろ試したかっただけなんだけど、それはもちろん麻人には秘密。小休止がてら買い出したものを片付け、部屋へと戻った。すぐにベッドに連れていかれ、押し倒される。

「私が上がいい」
「もうしたじゃん。今度は俺が友梨香さんを気持ちよくしてあげる番」
「……やだ。そんなこと言って、いつもの仕返しする気でしょ? そうはいかん!」
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