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可愛いヒモの育て方。
第17章 媚薬漬け

 覆い被さっている麻人の胸を押し、華奢な体をどかそうと試みる。
 フェラで窒息させられかけたものの、まだ負けてはいない。気分的に。このまま今日は、最後まで麻人をいじめる側にまわりたいのだ。

「ああ、仕返しって……、これのことっすか?」

 麻人が脱ぎ捨てていた上着のポケットを探り、何かを取り出す。それを見て、私はぎょっとした。

「な、なんでそれを」

 それは白い容器だった。先ほど脱衣所で私が麻人の服に塗った、媚薬入りの。

「なんでって、忘れてましたよ、脱衣所に。風呂から出たら下着とスウェットがちょっと湿ってたし、これ、置いてあったし、すぐわかりましたよ。湯加減どう? なんて聞いてくるから変だと思ったら、まったく」

 麻人は目を細め、いやらしく笑った。

「もしかして、バレてないとでも思ってたんすか? 相変わらずツメが甘いっすよ」
「……うっさい!」

 この状況は、マズイ。本能的に危険を察知した私の脳が、警鐘を鳴らす。のしかかってくる麻人の体からすり抜けようとしたけど、その前に麻人に両手首を掴まれ、頭上で一纏めにされてしまった。
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