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可愛いヒモの育て方。
第21章 好きな人

 麻人は冊子を見ながら、早速亀甲縛りを実践してくる。
 始めに私の首に縄をかけた。垂らした縄に等間隔で結び目を作りつつ、下へと垂らしていく。股の間に縄を通され、不意打ちでアソコに強い刺激が走った。

「……っ」

 思わず息をつめてしまう。

「もう少し、動かないでくださいねー」
「動いてないし」

 縄は股間に食い込んだままで、ぞくぞくした。

「痛くないですか? 力加減が全然わかんない……」

 こくりと頷く。
 麻人は手早く、次の作業に移った。等間隔に作った結び目を広げ、今度は両サイドに縄を通して縦に垂らした縄を広げていく。胸を持ち上げられて、その下にも上にも縄が通された。お腹の辺りにも、さらに下にも。あっという間に、私の体には綺麗な模様ができあがる。よくテレビやネットで見る、亀甲縛りの出来上がり。

「私なんかより、めちゃめちゃ器用じゃんっ」
「意外と簡単でしたよー」

 多分十五分くらいで完成させてしまった。

「どう? 興奮する?」
「……わかんない」

 体中に縄。手は後ろ手に拘束されているから、自由も効かない。
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