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可愛いヒモの育て方。
第21章 好きな人
「……うん」
……暗いからだろうか。麻人とこういうことはもう何度もしているはずなのに、緊張してしまう。
ホックを外され、麻人はブラを取り去った。そのままゆっくりと背中を辿り、下へと降りていく。お尻をそっと撫でられ、そのままショーツに手がかかった。
同時に、唇にも麻人の唇が触れた。さっきみたいに荒々しいものではなく、ついばむような優しいキス。ショーツがゆっくりと下ろされていく。私は足をあげて、脱がしてもらうのを手伝った。
二人とも全裸になると、自然と足はベッドに向く。
「……なんか、変な感じ。こういうの」
ベッドに仰向けで横たわりながら、ついそう洩らしてしまう。
「俺も思った」
麻人が苦笑する。多分私と同じことを思ってるのだと、直感でわかった。
今までずっと麻人とは、遊びのようなセックスしかしたことがなかった。性欲を処理するため。好奇心を満たすため。気持ちのいいスポーツみたいな。
部屋の明かりを消して、お互いの体を触りながら、ムードを作りながら、こんなふうに触れあったことはなかった。