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新人女刑事のエッチな事件簿
第10章 ピンサロで張り込み
ピンサロ店デビューの日になりました。

憂鬱です。

ソファーシートが並ぶ暗い店内…

シェルエットだけですが
男女が絡み合っているのが見えます。

私もあんなことをするんだ…嫌だな…。

店内には派手な音楽が流れて
声がかき消されますが…
静かだったら喘ぎ声が聞こえそう…。

「リリーちゃん。5番テーブルに行ってね」
店長が私に指示します。

「お客さんですか?」
私は店長に尋ねます。いよいよか…。

「はじめは講習だよ。
リリーちゃんにやり方を教えるから」

私はウーロン茶とコップとおしぼりと
タイマーの入ったカゴを持って
懐中電灯を片手に5番テーブルに向かいます。

暗くて顔はよく分かりませんが
5番テーブルのシートには誰かが座っています。

「『いらっしゃいませ』って言わんかい!」
その人は言いました。

「えっ…黒岩さん?」

「そうや」

「どうしてここに?」

「お前の講習のためや」
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