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第20章 最終章

ー小百合視点ー

黒岩さんの子どもを妊娠したって
気づいたとき…

私は警察を辞め…
黒岩さんの前から姿を消しました。

刑事である黒岩さんが恨みをかって…
黒岩さんの子どもが狙われる…

子どもの身の安全を考え…
そして…黒岩さんの足手まといになりたくなく…

私はひとりで大俵町に移り住み
賢治を出産しました。

そして…保育園に賢治を預けつつ…
雑貨店で働いてます。

「隠してて…ごめんなさい…」
私はもう一度黒岩さんに謝ります。

「可愛いけど…イカツい顔した赤ん坊やな」
黒岩さんは賢治を抱いて言いました。

「黒岩さんに似ちゃったから…」
私は小さな声で言いました。

（おしまい）