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イヤよイヤよも好きのうち
第5章 ただのともだち
『ねぇ。』
『ん?』
『もう時効だから言うけどさ。あたし、カケルは一目惚れだったんだ。』
『…はぁ?!』
『大学の入学式!人混みに流されてコケたあたしを、助けてくれたの。』
…───『大丈夫?人すごいね。』
『あ、ありがと…』
『学部、一緒だろ?ここ座んなよ。おれ、カケル。』
『あたし、アヤカ。』
『アヤカ。記念すべき、友達第一号!よろしくな!』
『/////』───…
『ほー!俺の笑顔に悩殺されたって?』
『ばか!んなこと言ってない!』
『じゃー俺も、時効。俺があのサークル入ったのは、アヤカが入るって分かったから。』
『…え?』
『本当は別の部活入る気だった。高校の友達と一緒にな。けど、俺だけやめた。』
『…それって?』
『その時は深く考えなかったよ、そうした意味。けど単純に、アヤカといる時間増やしたいって思った。』
『…///』
思い起こせば、とっくに惹かれてたんだな。
俺も、アヤカも。