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イヤよイヤよも好きのうち
第7章 にいづま


『夏目くんが忘れ物をしていて。明日のプレゼン資料なので、どうしても今夜中に届けようと思いまして…』
『それは!ご迷惑おかけいたしました!わざわざ、ありがとうございます。』

トタタタタ…

奥さんが、部屋に入って行った音か。
大方、着替えてキチンと礼でも言おうとしているのかな。
俺はさっさと…この妙な空間からおさらばしたいのだが。

トタタタタ…

『早川さん、どうぞ、お茶でも飲んで行かれてください。』
後ろから手を掴まれ、振り向いてみると…


//////!?
ちょ…着替えてないけど?!
ロングパーカー羽織ってるけど…前、閉めようよ?


『い、いやいや!お茶だなんてお気遣いなく!書類お渡しするだけですから!』
俺はさらに萎縮。
肝っ玉とは逆に、膨らんできた股間を隠すように鞄を当てて、書類を取り出す。
けれども彼女は受け取らずに部屋に入っていく。
『ちょうどコーヒーでも飲もうと、お湯沸かしてた所だったんです。さ、どうぞ。』
笑顔で消えた彼女。


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