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イヤよイヤよも好きのうち
第8章 おっとのこうはい
弾かれるように飛び退いて、夏目さんはひれ伏して謝ってます。
そ、そこまでしなくても…
『夏目さん、気になさらないでください。私なら大丈夫です。』
素敵な旦那さまなのね。
奥さまを愛しているから…
いつも奥さまを想ってらっしゃるから…
咄嗟に、私を奥さまと勘違いしたんだわ。
『…本当ですか?』
『え?』
ピカッ‼︎
光に照らされた夏目さんの顔は、どこか妖しくて…
ブチッ!
『きゃっ!…停電っ…!』
雷で落ちた明かり。
この状況で真っ暗闇になるのは、何だか嫌。
そうだ!懐中電灯…!
手探りで進もうとすると、足がもつれて倒れてしまいました。