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イヤよイヤよも好きのうち
第10章 はつたいけん
『ナツミちゃん、おいでよ。』
『………』
『ほらって、ナツミちゃん。』
『………』
『ね、ナツミちゃん。』
『………』
『ナーツミちゃん。』
『………』
『…よしよし、いいこだね。』
結局、俺の にっこり に弱いナツミは歩いてくる。ちょっとムッとして、頬っぺたを膨らまして、俯いて歩いてくる。
『ナツミ…可愛いなぁ…』
ぎゅっと抱きしめて、キス。
チュッと啄ばむと、震える。
『んぅ…ヨウくん…』
……ああ本当。
高校生になって、ナツミは随分と女らしさが増した。正直、俺はキスだけじゃもの足りない。
『んふ…ん…』
キスも上手くなった。
小さな頃からチューしまくってたから、割と早めにディープキスを教え込んでしまった。俺も…思春期だったしさ。照
『ヨウくぅん…』
はぁー…やれやれ。
ここまでだな。
力が抜けて、ほやんとしてるナツミを抱えて玄関まで持って行く。
『そいじゃ、郵便頼んだよ。』
『ヨウくんのバカ!インポ!』
『またな。』
ポイッとナツミを外へ放っぽって、扉を閉める。送る必要ない位、家が近いのはいい事だ。とにかく家の外へさえ出せれば、俺はナツミから解放される。