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イヤよイヤよも好きのうち
第11章 いとこ

『はぁ〜食った食った。』
コタツの角を挟んだ隣。
キリハは依然、半分しか減ってない弁当と格闘中。まふっまふっ…なんて音が聞こえてきそうな位、懸命に頬張って食っている。
『…ぷっ、子供みてぇ…//』
『んんんー!』
思わず俺が漏らすと『なによー!』と口を閉じたまま反論してくる。
『ハハ、可愛らしいってことだよ。ほら喉に詰まるから。ゆっくり噛んで食いなね。』
『む、むぅ…//』
まふまふ食ってるキリハの頭を撫でる。サラサラで、撫で心地のいい茶色髪。胸の辺りまで伸びた毛先を指に巻きつけてみるけど…やっぱりサラサラで、絡まることなくほどけてく。まつ毛も長いし…目はくりくりで…白くて柔いほっぺなんか、食べちゃいたい位だなぁ…
『…ユキちゃん?』
『ぽってりした唇も、かわ…』
……おい、ちょっと待て////
俺いま、完全に声に出してたよな?
『皮…?』
『い!いやいや//!ほら、ちょっと空気が乾燥してきたねぇ?口が乾いて乾いて〜暖房ききすぎちゃったかな…ハハ//』
『……?』
……何、いまの////
危うくサラ〜っと“唇、可愛い”とか言いそうになったよな。しかも超、唇見つめながらとか…何何?!俺、頭危ない//
さっきのカップル発言のせいだろうか…?

