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イヤよイヤよも好きのうち
第12章 かんさいじん
『高峰?あいつならたった今出たよ。これからデカい商談だから、帰りは夜になるんじゃねーかな』
『あっありがとうございました…!』
営業課を出てダッシュ!
これから大きな商談?!そのメモなんでしょ、コレ?!そんな大事なもの渡しそびれたら大変なことになるっ……!
『23…18…30…も…もう…!』
ここ営業課のフロアは12階。なのに三台あるエレベーターはどれも遥か上の階へ登っていってる。降りてくるのなんて待ってられないじゃない…!
あたしは非常階段までフロアを走った。