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イヤよイヤよも好きのうち
第12章 かんさいじん
カンパーイ
『麻尾さんっていくつだっけ?
俺と年近いよね?』
『はあ…25ですけど…』
『あ、マジー?俺27だよ。同世代だねー』
飲み会が始まって1時間。やっぱりどうも…このガヤガヤした雰囲気は慣れない。あたしはいたたまれず、席を立った。
『あれ、ドコ行くの麻尾ちゃん?』
『ちょ、ちょっと…』
もやもやした空気が気持ち悪い。お酒はそんなに弱くないけど、悪酔いしそう…
『麻尾ちゃん麻尾ちゃん』
『?!』
『なんかフラフラしてるじゃん。
俺が介抱してあげようか?』
個室を出た所で、さっき隣に座ってた男の人に肩を抱かれた。追いかけてきたの…?
『あの…離してください…!』
『ほら危ないって、俺に寄りかかっていいから…ね?つーかさ、このまま二人でどっか抜けちゃわない?』
『なに言ってるんですか…?』
『ほら、酒に酔った勢いってやつ?せっかくだから…二人きりで楽しいコトしようよ?』
『やだ…離して!』
『暴れんなよ、こんなのよくある話だって。いいじゃん、どうせ処女でもないんだろ?麻尾ちゃんのこと前から可愛いって思ってたんだよね。一度でいいからさ…ヤラせてよ?』