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イヤよイヤよも好きのうち
第12章 かんさいじん


『まさか、あの関西弁の人がアキラさん…』


あたしはアキラさんの腕からすり抜けて、布団を羽織ったまま正座した。


『その節はどうも…無礼千万な態度、申し訳ありませんでしたっ…!』


目を閉じて頭を下げると


『カヨちゃん…それはオレの方やで。あん時はアホなこと言うて困らして、悪かった。ずっと謝りたかったんや…ほんまゴメンな…』


同じくベッドに座り直したアキラさんに、布団ごと抱きしめられた。


『あのパンチ、むっちゃよぉ効いたで。』

『ぱん…ち…?』

『カヨちゃんに言われたこと、めっちゃ胸に刺さった。オレこのままじゃあかんって、あれから心入れ替えてやり直してきたつもりや。』

『………』

『カヨちゃんの言うとおり、仕事にまじめに向き合うよーんなって考え方も変わった。仕事も好きになれた。ホンマありがとう…!いつか再会でけたら、ちゃんとお礼言わなって、ずっと思うてたんや。』




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