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イヤよイヤよも好きのうち
第13章 やさしいひと
『ここって、家庭科室…?』
部屋に入るなり、キョロキョロと辺りを見回すタカナ。ズラリとミシンが並ぶ棚を横切り、おれは目的の戸棚を漁った。えーっと…なんか要らねー布と、霧吹きと、あとは…これかなー?
『レンジくん、こんな所来て何する…』
『とりあえずさ、バンザイしてくれる?』
疑問符の浮かんだ顔はそのままに、素直にバンザイするタカナ。おれは一気に、セーラー服をひっぺ返した。
『きゃ!!きゃーーー何するのぉ!!』
『…しまった。袖口にボタンとかついてんのか。』
手も頭も上手く抜けずに、タカナはセーラーの中でもがいている。おいおいそんな動くと…キャミの隙間からブラがチラ見えすんだけど。
『よし、抜けたな。』
『ひっひどいよ…!』
震えてしゃがむタカナに背を向けて、おれは作業台に座った。