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イヤよイヤよも好きのうち
第13章 やさしいひと
ずるり…引きずるように出ていったレンジくんの感触に、またひとつ涙がこぼれて。
『れ、レンジくん…』
あたしのアソコを雑にティッシュで拭いたら、ベルトをしめる音がした。
『もう、終わりなの…?』
いつもは二回は絶対にする。一回目が終わってすぐは、必ず抱きしめて『タカナ可愛い』ってちゅうをしてくれたのに。
『……終わったよ。』
どうして…?
『それから…今日でうちの部活、3年は引退なんだ。最後の部活だよ。』
『え、最…後…?』
それは、部活が?
『そう…最後。』
それは、
『おれ達のセックスも、これでお終い。』
パンツを穿かせて出て行ったレンジくんは、一度もあたしを見なかった。