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イヤよイヤよも好きのうち
第13章 やさしいひと

『…レンジくん!』
タカナの後を追っていくと、最後は家庭科室に辿り着いた。
『…なに、もしかしておれに抱かれたいの?』
扉を閉めて近づくと、タカナは目に涙を浮かべた。
『レンジくぅん…』
『最後の思い出…作ろうか。』
抱きしめてキスをしたら、タカナはぎゅっと制服にしがみついた。
『んん…ふうぅ…』
小さい体は震えていて。大きな瞳からは涙が零れていた。その涙にキスをして、おれはしばらくタカナを抱きしめていた。
タカナ……
ごめんな………

