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イヤよイヤよも好きのうち
第14章 べんきょうかい
『サナエおはよ〜』
『おはよ〜マキ』
夏休みも明け、大学が始まっても。
『マキ〜サナエちゃーん、一緒ん受けよ〜』
『あれ、セイタロー1人?カズはどないしてん?』
『あ〜カズマはあっこや。あっこ、前の方…トモヒロ達と座ってんやろ。』
カズマはおるけど、話す機会は全然なくて。
『あ〜、今日はあっちなん?セイタローのおるグループ、人多いもんなぁ。カズの隣におるあの子ぉらも、全部仲間なん?』
『別にグループとか作ってるわけやないけど〜、一応あの辺は全部知っとるで。モモコちゃんとかイズミちゃんとか、よー話すからなぁ。』
一番仲良いのはセイくんらしーけど、カズマにも他に友達は沢山おんねん。たとえ同じ講義に出とっても、一緒に受けたり受けんかったり。一度も目ぇが合わんままに帰ることやって、よーあることやし。一日二日どころか、一週間単位で、話せん期間があったりするんも、あたしらにとっては普通な流れやった。