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イヤよイヤよも好きのうち
第14章 べんきょうかい
***
『めぇっちゃキレー!!』
『おーーーさっぶーーーー!!』
なんやかや、無事にマクドディナーを終えたあたし達。そこからはるばる、それはそれは地道に歩き通し、やっとこさ辿り着いたんが…ここ、ハーバーランド。
『風!風!さっむぅ!!』
『…カズマさん。このケヤキ並木見て、出る言葉はそれだけなんかいな?』
モザイクに代表されるような、複合商業施設であるこの場所は。車を持ってないあたしらには、けっこう不便な立地。夏の花火大会とかがない限り、実はあたしもあんま来たことがない。
『イルミネーション!こんなキラッキラした景色みて、カズマは感動もせぇへんの?』
『やー…キレーやで?さすがクリスマスっぽいなーとは思うけど。けれどもや。なんせ、寒いやろ?!』
『…………』
まあ、埋立地ですから。
すぐそこ、海やからな。