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イヤよイヤよも好きのうち
第14章 べんきょうかい


『…あ、あれえぇやん!サナエあれっ、あれめっちゃやりたい!オレあれ、めっちゃやる〜!』


散策中、カズマが急に騒ぎ出し。


『なんなん、どれ?』

『あれあれ!はよ行くで〜!』


バタバタとあたしの手を引いて走ってったんは…


『スケート?!』

『すごいで!これホンマの氷やて!はよ並ぼ〜』


ハーバーランドの一角。
本物の氷を使ったスケートリンクが期間限定でオープンしとった。


『スケートて、あたしあんま滑れへんけど…』

『大丈夫やて!案外簡単に滑れるもんやで。見てん、ちびっこやって楽しそーやん。絶対おもろいわ、なあ?!』


興奮冷めやらぬカズマは、キラッキラの目ぇであたしを振り向いた。まるでそれは、周りのイルミよりも輝いとるかのように。宝石みたいにピカー。ハゲのおっさんみたくピカー、めっちゃんこピッカッカー光っとぉ〜♪♪


……………


……いや、つっこんでや?
大げさな比喩やで?笑うとこやで?



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