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イヤよイヤよも好きのうち
第3章 おさななじみ
『はい。ユズくんにあげる!』
俺はそんなもん欲しくなかったんで、即答。
『は?いらね。』
『あのね、四つ葉のクローバーは幸せを運ぶんだって。ユズくんが幸せになったら、ミカも幸せになるから。だから、ミカの為にもらって?』
ズキュン!
撃たれた気がした。
いや、射抜かれたのか…どっちでもいーわ!
とにかく、ミカの控えめなとこ。健気なとこ。そーいうのが凝縮されたよーな出来事だった。
俺が幸せならミカも幸せになるとか…普通に俺に気があるって思うだろ?
もうそこから、ずーーーっと、ミカが好きで仕方なかった。
でも、どうしてもミカと付き合いたくなかった俺。
ミカがうっかり告白してこないよーに、大体いつも、彼女を作っておいた。告白してきた中で、まぁ、後腐れなさそーなサバサバ系女子を。俺は本気にならないから、数ヶ月で別れるんだけど。