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イヤよイヤよも好きのうち
第3章 おさななじみ

『うん…口で言うのムズい。
彼氏彼女って、いつかは別れるじゃんか。理由はケンカとか、浮気とか、色々だろーが。
俺はミカとは絶対別れたくないの。幼馴染ってゆー枠なら、ミカをずっと縛っておけるって思った。俺の側から離れないよーに。絶対壊れない関係を護りたかったの。』
そう。俺がミカと付き合いたくない理由…別れるのが怖いから。
ちょっと異常だろ。付き合う前から別れの話持ち込むなんて。
でもそれくらい。
俺の気持ちは重くて深いんだ。
ミカと恋人なんて薄い関係になるより、幼馴染の方が強固な絆でいられると思ってた。
…分かってるよ、独りよがりな理屈だって。
『ミカのこと、いつから好きなの?』
『…さー。小学校くらい。』
『ミカ達、両想いだったの?』
『ミカも俺のこと…好きか?』
ミカが止まる。
…そっか、相馬と付き合うってことは、そうじゃないんだもんな。
『ごめん。乱暴なことして。』
立ち上がった俺に、ミカが後ろから抱きついてきた。

