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裸の女神
第7章 夢中
ラジオ番組が終わり、
いつものように清水がエリカを送る。

「最近のエリカは、楽しそうだな」
バッグミラー越しに清水が話し掛ける。

「楽しいよ。
メッセージを貰ったり、
読んだりしているとさ、
顔が見えないのに、
触れ合っているような、
繋がってるような気がする。
その人の為に言葉を探すの。
まぁ、その言葉の大半は、
清水から教えて貰った言葉が多いけどね。

だけどね、
私が清水の言葉で今があるように、
悩んでる人を、
私が言葉にして、
元気になって欲しいじゃん。

何にも出来ないんだけどさ、
それでもラジオを通して、
寄り添ってあげたいな‥‥‥ってね。
偉そうに言える立場じゃないけど、
元気になれたとか有り難うとか言われると嬉しいじゃん!
そういう気持ち大事にしたい」
笑顔で語るエリカ。


「生き生きしてきたな。
今のエリカは、
とてもいい女だ」

「やだなぁ、
清水がそう言うとさ、
何だか照れるじゃない。
清水はさ、私をやる気にさせる天才だよね」


「いつまでも、
輝いていて欲しいからさ。
弱かったり、
強かったり
エリカは不思議な女だ。
魅力的になったな」

清水はマネジャーとしてではなく、
男としてエリカを可愛いと思った。
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