この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
学校で、秘密のxxx
第5章 試 合 後 の 部 室
時間を計ったように、
ぴったり3分が経った。
最後に蹴り上げたボールが
弧を描いてゴールに入った。
思わず、見惚れてしまうような
綺麗なシュート。
夕陽に照らされた彼もまた、
同じように綺麗だった。
ボールを手に取り、
こちらに歩いてくる彼に
タオルを手渡した。
「満足した?」
目の前に立った彼を見上げて、問う。
「うん、満足。待たせてごめんね、早苗(さなえ)。」
光る汗を拭いながら、
わたしの頭をくしゃり、撫でて
「じゃあ、着替えてくるから。」
そう言い残して、部室へと消えた。
彼が乱した髪を直しながら
早まる鼓動を抑えようと深呼吸した。
中性的で言葉も、容姿も、行動も、
全体的に綺麗な彼。
しなやかな筋肉を持つのに、
スラリとモデルのようなスタイル。
大きな手の優しさと温もりは、
何度触れても慣れることはなく
わたしの胸を高鳴らせる。