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学校で、秘密のxxx
第5章 試 合 後 の 部 室
今までの思い出とか、風景とか。
いろいろな景色が頭の中を駆け巡る。
ぼうっと、グラウンドを眺めていると
制服に着替えた彼がわたしを呼んだ。
「…帰ろっか。」
名残惜しい気持ちを抑えて
彼に駆け寄り、手を繋いだ。
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学校から15分の駅までの道のり。
コンパスは大きく違うのに、
彼はわたしに合わせてゆっくり歩く。
不意に彼が、きゅっと
繋いだ手に力を入れた。
どうしたのかな?と
疑問に思って彼を見上げると、
彼はわたしをまっすぐ見つめていた。
「明日、さ。絶対に勝つから。」
「…うん。」
力強い言葉。
わたしに、
こんなにハッキリと
彼が勝ちを誓った初めてだった。