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学校で、秘密のxxx
第5章 試 合 後 の 部 室
次の日。
引退試合当日。
大きな太陽が照らすピッチで
彼とチームメイトたちが
ボールを追って駆ける姿を
ベンチからまっすぐ見つめた。
宏樹がピッチで輝く姿を
目に焼き付けた。
ーーーーーーー
あっという間に試合が終わった。
結果は、4対2で勝利。
宏樹は2ゴール1アシストで
キャプテンとしての役割を終えた。
笑顔でベンチに戻ってくる彼を
わたしは涙混じりの笑顔で迎えた。
戻ってくるなり、
彼はわたしを抱きしめた。
ヒューヒューと
周りの部員たちが囃し立てる声は
彼の鼓動に掻き消された。
暫くして彼は少し身体を離して
コツンと、彼とわたしの額を合わせた。
「ただいま、早苗。勝った、よ。」
「おかえり、宏樹。ちゃんと見てたよ。」
近い距離で、微笑みあって。
「ご褒美、楽しみだ。」
彼が、小さく呟いた。