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学校で、秘密のxxx
第5章 試 合 後 の 部 室
「…っ、ねえ早苗。いま、ご褒美ちょうだい?」
いつもより、甘い声。
…甘えた声。
彼がその声を発するとき、
至福の時間が訪れる。
「っきゃ!!」
ーーーーぐぃ、と腕を引かれて。
部室の中に引き込まれた。
彼が、真ん中のベンチに腰をおろし
彼と向き合うように、
わたしが彼の膝の上に座った。
「ねえ、いいでしょ?ご褒美に、早苗からキスして。」
見上げられる、慣れない角度に
強く、胸が締め付けられた。
まっすぐわたしを見つめる瞳に
吸い寄せられるように
わたしは宏樹の唇に自分の唇を重ねた。
数秒数えて離れようとする、と。
「…足りない。足りないよ、早苗。もっと、シて。」
彼の手がわたしの後頭部に置かれ
距離をとることを許さなかった。
「ひ、ろき…っ」
甘さに飲まれそうになるのを
ぐっと、堪えた。