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学校で、秘密のxxx
第6章 放 課 後 の 生 徒 会 室
すごい勢いで、勇は彼に 歩み寄る。
後ずさる彼を逃がすまいと、
きつく、腕を掴み上げて
「…確かに僕と美緒子は、兄妹ですよ。でも、僕は美緒子を愛しています。誰がなんと言おうと、美緒子は、僕のなんですよ。僕しか、美緒子を守れない。」
怒り、嫉妬、哀しみ。
勇の瞳に浮かぶ色は、冷たいものだった。
彼は、そんな勇に圧されて、
何も言えなくなってしまったようで。
ただ、そこに佇んでいるだけだった。
いろんな思いが交錯する。
わたしは、涙が浮かび歪んだ視界で
受け入れがたい兄の告白を聞いていた。
「行きますよ、美緒子。」
彼もわたしも、なにもできなくなった。
兄に愛された自分に、
普通が訪れないことを、
悟った瞬間。