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学校で、秘密のxxx
第7章 4 時 間 目 の 屋 上
仏の顔も3度まで、なんて言えるほど、
わたしは優しくない。
「っ起きなさい!修斗!!」
「…っうぉ!!!!」
飛び上がって起きた彼は、
クリクリとしたふたえの瞳を瞬かせ、
わたしを捉えた。
「のん…びっくりした、もっと優しく起こしてよ。」
「なんで。わたし、授業さぼらされて、わざわざ起こしにきてあげたのよ?」
髪をわしゃわしゃと掻きながら、
欠伸をしている彼に、
わたしは状況を説明した。
「わー、まじかごめん。でもあの先生の授業眠くなるから無理」
「そんなこと言ったって、出席足りなくて困るのは修斗でしょ。」
「…のん厳しい……もっと俺に優しくして」
「いやよ。」
彼は昔から、わたしのことをのんと呼ぶ。
望美(のぞみ)だから、のん。
いまわたしのことをそう呼ぶのは、
修斗しかいないから、特別だ。