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学校で、秘密のxxx
第7章 4 時 間 目 の 屋 上
まだ、眠そうに目を擦っている修斗。
わたしはそっと、彼の隣に座った。
澄んだ空気が、気持ちいい。
彼の隣だから余計、かもしれないけど。
「のーんーー。いとしの彼氏に優しくしようよーーー。」
そう言って、寄りかかってくる修斗。
…なんだコレ。
わたしより女子力高いんじゃないの?
ーーーきゅん、とか言うわたしの胸は、
彼氏になった修斗の甘さに慣れていない。
「しませんーーー。」
わたしはそう言いながら、
彼の頭をぐっと押した。
幼馴染から抜けられなくて、
恥ずかしくて。
つい、冷たくしてしまう。
素直になれない、わたし。
「…けち。」
不満そうに、小さくつぶやきながら
彼はきゅっと、わたしの手を握った。
そんな些細なことに また、
きゅんとしてしまう。
そっと、その手を握り返すのが
いまのわたしの精一杯。