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学校で、秘密のxxx
第7章 4 時 間 目 の 屋 上
たしかに、幼馴染と恋人の境目で
戸惑っているのはわたしだけれど。
わたしは、耐えられるのだろうか。
彼の甘さを想像して、不安が よぎった。
ーーー、次の瞬間。
ふわり。
彼の手が、わたしの髪に触れた。
彼のと正反対の わたしの真っ黒な長い髪が、
彼の指の上で踊る。
「…っ、なに、修斗っ」
「んーーー、いつ見てもきれーな髪だなって思ったから?」
二重の瞳を優しく細めて、
じっと、見つめた後。
そのまま髪をひと束持ち上げて
そっとキスを落とした。
時が、止まる感覚が した。
こんなに 美しい と思える行為は
初めて見た。
それをしているのが修斗だと気づくのは、
「ふふ、のん真っ赤ーーー」
いつも通りののんびりとした、
彼の声を聞いてからだった。