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学校で、秘密のxxx
第4章 社 会 科 準 備 室


抱き上げられ、連れて来られたのは
社会科教員室の、奥。
社会科準備室。


多くの資料と、1つのソファー。
狭い空間に窓がひとつ。

廊下とは繋がっていないここは
見つかる確率はかなり低い。



窓際のソファーに寝かされた。

覆いかぶさる、仁。
…表情はまだ教師でも、
瞳が、オトコになっていた。

教師の仮面を捨てるのスイッチは
わたしの手の中。



「…仁、すき。」

たった、それだけの言葉で。
仁はいつも、仮面を外す。



「ほんと、今日は加減できないと思う。…ごめん。」


わたしを抱く素顔の仁には、
教師のときの物腰の柔らかさも
言葉や表情の甘さもない。



その代わり。
ハッキリとした言葉で、
まっすぐ見つめて、愛してくれる。

わたしだけが知っている、
彼の ほんとうの 素顔。

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